2011年07月29日

3月11日、震災後に思うこと−O

 女川に行ってからそろそろ4ヶ月になります。瓦礫の山はまだ残っていると聞きます。今でも女川病院から見た景色のことを思い出すと、何とも言いがたい気分になります。

 4月の上旬に物資をもう一度送りましたが、谷中さんからも、もうそろそろ流通も戻ってきたし、救援物資も十分に回ってきているということで、「緊急物資支援活動」はここで終わりにすると連絡を受けました。
 
 今でも、心ある人に「義援金に使って」と現金などを渡されることがあります。私もそれ以降は物資よりも「現金」の方がいいだろうと判断し、自治体が起した緊急災害センターの義援金受付口座に直接送金することにしました。
 自治体が被災者に直接義援金を渡す権利があると聞きましたし、物資を持っていったときに自分自身が被災しながらも、「ありがとうございます」と笑顔でそして、感謝いただいたことが忘れられません。
 私はこういう方たちに委ねるのが一番安心するような気するのです。
 
 その後、こういう活動をした人たちがたくさんいたと聞きました。いろんなところで協力し、助けあおうという心があり、実際に行動に移した人たち。すごいな〜と思います。  
 もちろん活動できない人も、募金を行ったり、寄付をしたりと何らかの形で協力した人がほとんどではないのかと思うとさらにすごいな〜と思うのです。

 そういった活動をされた中に神社本庁があります。いの一番にトラックに救援物資をつめて被災地に向かったと後で聞きました。震災直後は、たくさんの被災を逃れた神社が避難所になっていたようです。
 その神社も多くが津波に流され、2年以内に立て直さないと神社としての活動ができなくなる法律があるらしく、現在どうするかと頭を悩ませているそうです。

 講演会があった時にいろいろと話を聞かせていただきました。その中でも全ての家族を津波でなくした女性の神官の話が印象的でした。
 その方は悲痛な顔をしているわけでもなく、非常に明るく元気だったそうです。そして、その時の彼女の言葉は・・・

 「今さら亡くなった方のことを言っても、もう取り返しはつきません。しかし、私たちは亡くなった方の命を引き継いで、私どもがその苦労を重ねていかなくてはいけない。そのことによって、亡くなられた方の御霊に対して申し訳が立つのです」


終わり




※ここででてきた人たちの名前はすべて仮名です。
posted by nanami at 10:31| Comment(0) | 3月11日、震災後に思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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