2011年07月26日

3月11日、震災後に思うこと−L

日本に古来伝わるもの-2

 式年遷宮の「ありがとう」ポスターの中には、もうひとつ日本人が古来大事にしていることが入っていました。
 自然にありがとうと続いた後に「ご先祖様にありがとう」というような言葉が続いていました。

 ご先祖様を大切にする文化が日本にはしっかりと根を張って存在しています。こう聞くと、お寺や仏教を思い出す方も多いのではないかと思います。私自身もそうでした。お葬式は仏教で行う方が多いですし、仏壇にはご先祖様が祭られています。ですが、もともと仏教ではご先祖様云々という教えはなかったと聞きます。BC538年に日本へ渡来したあとに、日本の風土に合わせて独自に発展したと言われています。
 
 アメリカにいた時に墓地を訪れる機会がありましたが、ご存知の通り西洋の文化において墓標は個人に対して作られます。ニューヨークの郊外にある大きな墓地では、墓地の中に石で作られた家のようなものが何軒も立っていました。これも、個人のお墓だということでした。著名人のお墓のようですが、いずれにしても個人のものです。

 それに対して日本では、家単位でお墓が作られ、ご先祖様が一緒にいらっしゃいます。これを聞いたアメリカの友人が唖然として目を見張っていたのが思い出されます。

 お盆にしても、ご先祖様の霊をお迎えし、送るという考え方はもともとは神道の考え方で、迎え火、送り火(灯篭流しや五山送りなど)盆踊りが各地で繰り広げられます。

 どう考えても今私たちが生きているのは、連綿と続いてきたご先祖さまがいるからに他なりません。また、いないと私という人間は生まれて来ることができません。そう考えると感謝せずにはいられないのではないでしょうか。感謝の気持ちが根底にあるからこそ、お墓で一緒であることに抵抗を覚えることがないとも言えるのではないかと思うのです。

つづく
posted by nanami at 12:36| Comment(0) | 3月11日、震災後に思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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