2011年07月25日

3月11日、震災後に思うこと−K

日本に古来伝わるもの

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「神々の国、日本」(株式会社VOICE出版)で神社を取材で訪れていたとき、一枚のポスターが目に入りました。そのポスターには、朝日を浴びる鳥居の写真とその横に大きく「ありがとう」と印刷されていました。伊勢の神宮の式年遷宮を知らせるポスターです。最後に「この鳥居の向こうには2000年以上もの間、感謝の心の祈りが続けられています」と書かれていました。

 我々日本人は太古の昔、何千年も前から大自然に対して感謝の祈りを捧げてきました。それは、山であり、岩であり、木であり、川、海などです。自然が美しい、清浄なところは神聖であるということを見出し、そこで神祭りをしてきたのです。「生かしていただいてありがとうございます」と。
自然に生かされているという観念です。

この古代の人々が祈りの場とされていたところに、後世の人たちが、神社を建て古事記に出てくる神話の中の神様を祭っていったのが現在日本で登録されているの神社のほとんどと言われています。

 自然に感謝しているところ=神社です。神社はだいたいこんもりと、鬱蒼とした森になっています。その森は「鎮守の森」と呼ばれ、逆にいうと、森の中にお社があるのが神社です。開発されて森がなくなってしまっている神社も今はたくさんありますが・・・

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福島県矢祭町にあるお社と鎮守の森

 神が宿るとされる「鎮守の森」では、むやみやたらに木を伐採しません。人々は神様がいらっしゃるところと思って大事にしてきました。ですからこの森には古来の植生がそのまま残っています。神社には、1000年や2000年の歴史がある神社も数多くあります。つまりそこの森も1000歳、2000歳となります。そういう古くて大切にされてきた神社に行くと、古代からのその土地にある木々を観察することができます。神社は手を入れてない自然が残されてきたところの一つです。

 現在では神社への参拝も、感謝を捧げるというよりは、ご利益を求めて参拝する人々が大変多いと思います。私自身も幼いころから、神社はお願いをするところだと思っていました。神社の周辺には「健康祈願」「交通安全」「心願成就」などの旗が立っているところもあります。

ですが、神社の中で神官の方が行う祭事はどちらかというと、自然に対しての感謝とその地域住民または国家の平安などがお祈りされます。そしてもともと私たち庶民も感謝の気持ちを捧げてきたのが神社なのです。
 他人のために祈る。感謝の気持ちを表すことは本当に尊いことだと思います。

 震災後私たちはさまざまな話をマスコミを通して知ることとなりました。
避難勧告を走りながら続けた警察官のために助かった人が、その警察官が結局逃げ切れなかったことを知った時。
保育所の先生が津波から逃れるために抱きかかえられるだけ子どもをかかえ、高いところに避難した後に、津波が襲い恐怖の目をしたままの子どもたちが津波に飲まれたことを、泣き崩れながら語っている様子。


つづく
posted by nanami at 14:10| Comment(0) | 3月11日、震災後に思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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